面会交流とは、離婚した元夫婦間の子が、離れて暮らしている親と面会し交流することを指します。
先日、遠くに住む娘の父親がこちらまで会いにきてくれました。その時のことを少し書いてみようと思います。
高速で数時間かけて会いにきてくれた父親は、こちらへ到着するなり「わりい、トイレ貸してくれ。上がってもええか?」と聞いてきた。
「ええで」と答え、トイレを貸すだけでなく高速道路の運転を労ってコーヒーも淹れた。
内心では(ああ、男の人がこの家に上がるなんてなんかオエって感じだわ)と思っていた。これは全男の人がキモいとかではなくて、男の人がこの家に無縁すぎてなんか変な感じがしたのです。どうか男性の方は気を悪くしないでいただきたいです。
「うわ、相変わらず台所汚ねぇな。ゴミの分別しすぎだろ。だからゴミが貯まるんだ。早く捨てろや」
とムカつくことを言われたが、今日は1年ぶりの面会交流。娘のために鼻で笑い飛ばしてやった。
しばし休憩して3人で出かけることになった。
私は例のごとく忘れ物をしたので、先に駐車場へ向かってもらった。慌てて二人を追いかけると、普段よくしていただいている近所の奥さん方が2名、怪訝な顔をしてこちらを見ていた。
「あ!今日は面会なんです!」(男と住んでるわけじゃないんですよ!)
「面会!?」
「娘の父親です。離婚した」
「あ〜、気をつけて〜」
多分刑務所に面会に行くとか思われたのかもしれない。だが違う。
3人で車に乗り込み娘の希望を汲んで動物園へ向かった。
「この車いい車だね」
一応誉めておいた。
「え?こんな曲聞く?」
なぜか私が好きな宇多田ヒカルさんが流れていたので、わざとだったらキモいわあと密かに思っていたが、元夫からしたらそんな私がキモかっただろう。
「仕事中聞くで」
適当に会話をしていたので娘が
「ねえねえ、お父さんとそろそろ仲直りしたら?」
と言ってきたので
「仲直りはもうしてるんだよ」
と言ったらうれしそうにニンマリしていた。娘の前ではできるだけ元夫と険悪にならないように努めている。
私が元夫を娘の前で立てるのも、穏やかな関係をアピールするのも娘に将来良いパートナーを見つけ、関係を維持してもらいたいと思ってのことである。
異性親との関係は顕著に恋愛に現れるので、恋愛がうまくいなかない=結婚しても長期的な関係を築くのが難しい ということになる。
うちは私が毒異性親だったのでこういう考えでいるのですが、これが子供の前での元夫婦像として一般的なのかどうかはわからない。
他所の元ご夫婦達がどうしているかは、それはその元ご家庭によって千差万別だと思う。
顔も見たくない場合も多々あるであろう。私だって今の関係に落ち着くまで色々あってのことです。
顔も見たくないけど離婚する際に調停や裁判で面会の頻度が決められてしまうこともある。
そういった場合は面会交流の間に入ってサポートする機関(1時間いくらとか有料)を利用される場合もあるそうです。
元配偶者を見ると過呼吸になるとか、相手に子供だけ預けて数時間過ごすなんて信用できない!って場合は利用しない手はないかもしれません。
話を戻します。
面会交流御一行は、動物園に行く前に昼食を取る事になった。入店したのは・・・いきなりステーキだった。part2へ続く・・・