親から子、家族間で形成された人間関係、コミュニケーションの行ったり来たりのパターンがある。
受け取るもの、出すもの のパターン。これが自分にとっての当たり前となる。
なんだかやりとりがスムーズに行く人、波長が合うというのは、これが似通った点があると思う。
私の場合、偶然出会いとても仲良くなった人が、深い話をしていると同じように子供の頃辛い思いをしていたことが分かるとか。
どこで知り合っても、深く仲良くなる人は実家が自営業とか。
思考パターンが似ていて、出すもの、受け取るものが似通っているんだと思います。
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出したことに想像した通りの反応が返って来る。
これはその人にとっての安心感に繋がるし、出したことに感じたことのない反応が返ってくれば、違和感につながる。
後者は自分とこの人はなんか違う。という感覚。
以前お付き合いした男性の中に、とても育ちのいい方がいました。
正常に機能した家庭で育っていた彼とのやりとりは、違和感だらけ。
今思えば彼は私に正常なレスポンスをし続けてくれましたが、私には違和感でした。
彼は穏やかで明るく、ご家族とも円満。だけど私には到底及ばない領域。
関係が深まれば深まるほど、この人と私は違う。と思っていました。
関われば関わるほど、劣等感が生まれ、自信が無い自分は惨めな気持ちになりました。自分はこの人に理解されないだろうとも思い怒りに満ちたり、拒絶したり、暴言を吐いて貶めようとしたりすらしていました。
もしも彼がやりとりする相手が、同じように正常に機能した家庭で育ち、愛着パターンも安定型であった場合、彼は幸せな結末を迎えていたでしょう。
一方私のように家庭機能不全の状態で育ち、愛着も安定していない人間はどうしたらいいのでしょうか?
上記の例のように、自身の状態が良くないまま、愛着が安定しないまま新しいパートナーを見つけた場合です。
相手がもがき苦しみながら私を救おう、愛着を養おうとしてくれた場合、相手にとって茨の未知となるでしょう。幸せな関係を築ける可能性は限りなく低くなります。
そこで、自身の状態をまず整えるという方法が考えられます。
愛着の問題は複雑で根深いので、ググるとかなんちゃらして自己解決は難しいです。
カウンセリングに通う、また場合によっては心療内科を受診して解決を図ることが必要になるのではないかと思います。
どのご家庭も色々あるとは思いますが、愛着に傷があると必ずと言っていいほど夫婦関係、親子関係が地獄になります。
愛着が安定しているもの同士の「色々ある」とは次元が違っています。
私が離婚の相談に乗る時、離婚したいと本気で悩むご家庭は必ずと言っていいほど、両者又は一方に愛着の問題が絡んでいると思います。
だから「どの家庭にも色々あるんだよ。離婚なんてしない方がいい」とは安易に言えないのです。(離婚した方がいいとも言えませんが)
ボヤが起きてる時に、とりあえず火を消して下さいと伝えるのと、大火事が起きているのにとりあえず火を消して下さいは違います。
それくらい「色々ある」の次元は違います。
自分自身、相手の愛着パターンや思考パターンに気づくと、関係を様々な形で改善したり自分自身の人生を楽にできる方法が見つかってくると思います。
長くなるので一旦終わります。