永平寺に3泊4日の参禅体験に行った時の話です。
永平寺では食事の際、応量器という器を使って食事をします。
箸といくつかの器がセットになっていて、普段は風呂敷に包んであります。
3度の食事の際にそれを取り出して自分の前に置き、食事を配るお役目の方が自分の前に来て、お粥やおかずを少しずつ器へ入れてくださいます。
そしてその量は、その日の自分の体調やがんばり(過ごし方)に応じて自分が決めます。
「もういいです」という意味で手を挙げてストップしてもらいます。
食事中は黙食で、自分のペースで食べるのではなく、そこにおられる一番位の高い方のペースに合わせて食べていきます。
皆、同じタイミングで食べ終わるようになっています。
周りへの配慮、空気を読む練習ですね。笑
食事が終わると(もちろん残さず。自分が決めた量なので)、空になったご飯の器にお茶が注がれて行きます。
お茶で器のご飯を削ぎ落とすように箸でこそいでいき、その後お茶を飲みます。
応量器にセットになっている筆のようなもので、全ての器の水分を取って行きます。
筆て取り、舐める。を繰り返します。(初めは抵抗がありました)
最後に風呂敷で器をきれいに拭いて、また仕舞って行きます。
応量器は洗いません。
最強のエコです!
精進料理はほとんど油を含んでいないので、そもそも洗剤で洗う必要もないのかもしれません。
お茶で洗って舐めて拭く。その後布で拭いて終わり。(何か手順を忘れてたらすみません!)
なんか汚い…と思っていたけど、意外とすぐ慣れました。
その日の食事の量を自分で決めること、周りに配慮しながら食事を行うこと、食べ物に感謝すること、有るものを使い、不必要に取り入れないこと。
食事一つにしても様々な工夫と知恵が施されていました。
私が感じる禅の世界の魅力の一つです。
たまには自宅で精進料理もいいかもしれませんね♪
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!