なんのこれ式

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行政書士の試験を10回受けた話

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合格は180点以上です



 

行政書士試験は年1回11月。結果発表は1月末。今年もこの時期がやってまいりました。とはいえ、自己採点である程度分かっているので確定待ちだったというだけであります。

 

初めて受験したのは二十歳くらいでした。忘れもしない試験会場の早稲田大学高田馬場キャンパス。惨敗ってかもう問題の意味も分からなかった。よく受けたなこの状態でと思った。帰りに見かけた大隈重信の像に鼻で笑われた。

 

その後何度か受験しない年もあったが結局去年までなんだかんだ受け続けてしまった。

自分の周りの合格する友達は大体1回で受かっていた。2回目落ちた辺りですでに劣等感などハンパなかったが、当時は諦めるにはまだ若かった。

 

途中辺りからこの試験向いてないんじゃないかと思ったりしてもうやめようと思ったけど、結局試験の半年くらい前になると勉強を再開してしまう習性になっていた。

 

ここまで続けたのに、もうちょっとなのに?今年は流石に受かるでしょ といった調子だった。

 

180点で合格なのだが、前回は170点台後半で、あと1問で合格だったし、その前も170点台だった。合格するには180点ギリギリではなく220点くらい取る気でいないといけないことは分かっていたが、もう少しなのに・・・という気持ちで諦め切ることができなかった。

 

合格したら人生変わるのにってずっと思っていた。この試験にかかってるんだって。

(そんな甘っちょろい試験で人生が変わるとかプギャーとか言わないで;△;私には難関でした)

 

行政書士は一本で食ってくにはなかなか厳しい資格ではあるが、なんとなく自分に自信がつく予感がしていて、生来の自己否定から脱出できる大きな一歩になるに違いないと思っていた。

 

10回も受けてしまったのは、変わりたいとか、自分を変えたい、認めてほしいと思う呪いからであると今は思う。(変わりたい気持ちが必要な場合もあるでしょう)

 

収入を上げたいという気持ちもあった。今も会社からはひとり親で大黒柱は自分なんだから司法書士を取りなさいと言われているのだが、行政書士受からない奴が受かるわけないじゃ無いですか、はっはっはと笑いながらかわしている。

 

会社にももう資格は取らないと言ったけど、正直ひとり親としてはステップアップしたい気持ちはある。

 

けど昨年の受験は本当にしんどかった。

 

やはり試験前になると心身ともに不調になる。ひどい頭痛とひどく鬱々とした気分。家事も全然できない。

 

ワーキングマザー以前に母親としての役目を全うできているのか終始不安であった。

 

毎日張り詰めた状態で、子供にだけは当たらないように気をつけていたが仕事でミスは増えるし、休日近所の子供たちと遊んだりして楽しんでいたのにその時間すら勉強していないことに対する罪悪感でいっぱいになる。

 

こんなに色んな犠牲を払っても合格できない。合格できる保証も自信もない。おれはバカか・・?

 

そう思い始めた。もう今年で最後にしようって。

 

資格試験の勉強はとにかく時間とお金がかかる。これだけ費やしてリターンもなく、子供たちとの楽しい時間さえ犠牲にして意味あるのかと思った。

 

好きなことの勉強にお金や時間を費やした方が全然いい。そう思いました。あと、今のままの自分でいいわって思えたのも大きかったと思う。

 

試験の後自己採点をして、多分今年も無理だなと分かった。でも悔いはなかった。これで解放される。これからはもっと自分に優しくしたり、自分を認めてあげたいと思った。

 

そして会社にもう勉強はやめますと言った。

 

収入は上げる必要があると思うけど、違った方法を探してみます。と今は思っています。

 

最後の不合格通知は一般知識が満点でした。嬉しかった。満足した。

(法令を全然取れてない証拠でもあるんだけど)

 

とか言って、今年また受験しようとしてないかちょっと怖いです。その時はこの記事を読んで考え直そうと思います。

 

今まで勉強に費やすために無理をしてきた部分を、今度は無理せず自分や周りの人のために使いたい。今年はそういう1年にしていきたいです。(何の宣誓?)

 

というわけで、どんな1年にしようか割とわくわくしている次第であります。

 

私事になりましたが、最後までご拝読いただき誠にありがとうございました☺︎

まだまだ寒い日が続きますが、皆様のご多幸をお祈りしております。